施設ブログ
おおきな愛で・・・
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今日ある入居者様と話しをしていて・・・
「今息子の名前が思い出せへんねん。結婚してからもずっと一緒に
暮らしていたのに。孫の名前も、ひ孫も・・・何にも覚えていない。
どうなっちゃうんだろう。」とすがりついて泣かれました。
自分の息子の名前が分からない・・きっと情けなくて、不安で
一杯なんだと思います。
昔なんて呼んでた?と聞くと、「〇〇君。孫だったかな?」
「息子が来ても、孫が来ても聞かれへん。分かっている顔してんねん。
絶対に言えへん」って。
息子様も気付きながらあえて確認せず、勿論分かっていてほしいとの
思いと、仕方ないとの思いと・・・
なんか、人間ってあったかいなって思いました。
お互いがお互いを思いやって、傷つけあって、それでいてかばいあって。
親子だから、家族だからかも知れませんが
本来の人間の持っている良心なのかもしれません。
記憶を失っていく恐怖は計り知れないかも知れませんが、
余計な記憶が自分を縛り付ける事もあります。
今日を生きていられることに、今日まで出会えた方々に
感謝出来たら、もっと大きな心で受け止められるのかも。
こんな素敵な皆様をまだまだ受け止めきれていないから
不安にさせているのかも。
もっともっと大きな愛で、皆様の不安を受け止められるような
人間になっていきます。
待っていてくださいね。
今日も思いを聞かせてくれてありがとう