施設ブログ

罪悪感を感じないで ~寿福の郷 南巽~

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お久しぶりです!!

最近、寿福の郷南巽としては更新が滞ってしまっておりました<m(__)m>

これから頑張って更新します(笑)

さて、以前に当施設に入居相談にいらしてくださった方で、

『介護疲れから施設への入居を望む気持ちが日に日に高まった。しかし、いざ入居を考えるとなると、「本当にこれでよかったのか」という後悔や罪悪感が湧きあがってきた。』との事。

親の介護を入居施設に託すという決断は、親にとっても、家族様にとっても、心が揺れ動き、葛藤が生まれるものです。できるだけ自宅に住み続けたいと願う方はやはり多くいて、それをできれば叶えてあげたいと努力する家族様が多いからでしょう。プロに託すとはいえ、親の介護を全て他人に任せるということに抵抗感をもつ人も少なからずいます。そのようなことを考え、悩んでいるうちに施設入居を決めたとしても、後悔や罪悪感が心に残ります。また、親類などから「施設に入れるなんてかわいそう」などと言われてしまえば、家族様の罪悪感は追い打ちをかけられてしまいます。

しかし、毎日の大変な介護のなかで、介護疲れが限界を超えれば、家族様の愛情が憎しみに変わることがあるかもしれません。早くこの介護が終わってほしいと思い、それが介護されている親に伝わってしまうという可能性だってあります。そうなると、最悪、親のほうが家族に対して「介護をさせてしまっている」という罪悪感を持つことになるでしょう。

そもそも、この日本で介護保険制度が出来たきっかけというのは、「介護を家族の力だけで行うのではなく、社会全体で行っていこう」と生まれたのです。要介護状態になれば、訪問介護やデイサービス、更にはリハビリなどを誰もが利用できます。介護施設に入居して受けるサービスも介護保険サービスの一つです。なので、そのサービスを利用するのに罪悪感を持つ必要は本来ないのです。

在宅で長く介護をしていれば、本人の病状に変化が起こったり、介護する家族の生活に変化があったりするものです。従って、介護はその時々の状況に合った形に変えていかないとやっていけないのです。そのひとつの選択肢に施設入居があります。

要介護状態になられた親と共倒れになったり、介護をする為に、なくなく介護者の仕事が失われたりする事態は回避すべきだと私は考えます。

そのために介護施設があるといっても過言ではないです。なので、

「よりよい介護をするために住居を施設に移す」

と全ての方が、考えられるとよいのですが、そうやって割り切れない部分というのも心の中に確かにあるのも事実なわけで、、、。

ん~~、いろいろと書きましたが、罪悪感を100%解消することは難しいかもしれませんね((+_+))

ただ、もしその心のどこかから罪悪感が湧き上った際は、それを絶対に一人で抱え込んで悩まないようにしてください!!!

【寿福の郷】に相談してくれましたら、施設のスタッフやケアマネジャー、はては会社の代表まで、本人様と介護してきた家族様のことをわかってくれる人たちばかりですから、介護者のこれまでの努力もよくわかっていますし、知っています。入居を決める際も色々と葛藤や罪悪感があるかも知れませんが、入居を決めた後も、いままでの葛藤や罪悪感が残っていることを率直に相談してみてください。必ずわかってくれるはずです!!

また、私たちが家族様の罪悪感を取り除いてあげられる一番の事は、

「施設スタッフに対して家族様が信頼し、安心感をもてること」と思い、日々を取り組んでおります!!

スタッフを信頼し任せられるからこそ、会いに来た際に、入居している親に笑顔で自分の元気な姿を見せられるのだと思います。

 

最後になりますが、家族介護では、どうしても介護を中心とした生活を送らざるを得ないところがあります。しかし、注意して頂きたいのは「私しかする人がいない」「できるだけのことはしたい」という思いが強いと、介護にのめり込んでしまう傾向になっていくと言う事です。そうなると介護者は自分自身の生活を顧みなくなり、介護と自分自身の生活バランスをうまく保てなくなり、介護者の限界も訪れるのです。1人1人に自分の人生があるということを忘れずに、親の介護も自分なりにできる範囲でやればいいと考えることが大切であり、介護している家族様が介護疲れで倒れたら元も子もありません。

時には「介護者ファーストの考え方」をもつこともとても重要なことなのです。

人の手を借りることも「自分ができるだけのことをすること」に含まれています。そしてその延長線上に施設介護があると捉えてほしいと思います。

 

長々と書きましたが、介護の形というのは千差万別で、人それぞれなので、在宅介護がよいことで、施設介護は家族様が責任放棄をしているということではありません。介護保険制度というのは、在宅介護サービスから施設で利用するサービスまで含めて介護保険制度なので、介護される人と介護する人が共に限界を超える前に、その家族にとって最もよい介護のかたちを選ぶことが大事です。

【寿福の郷】では、施設に入居した親に会いに行くたびに、一日でも長生きしてほしいと、穏やかな気持ちで会えるよう、日々のサービスに取り組んでおりますので、よろしくお願い致します!!!

それでは、また(^_^)/

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